
「海外サイトで欲しいアイテムを見つけたけど、関税が心配…」
そんな悩み、ありませんか?実は、個人輸入は工夫次第で関税を大幅に抑えることができます。
この記事では、プロが教える関税の仕組みをわかりやすく解説。個人輸入を安心して楽しむためのヒントをしっかりとお伝えします!
そもそも個人輸入とは?
個人輸入とは「自分で使うことを目的に、海外の通販サイトやショップから直接商品を購入すること」です。
ここで注意するポイントは「個人利用」であること。転売目的の場合は「一般輸入」になり、税金の計算方法も異なりますので気をつけましょう。
個人輸入と一般輸入の関税の基本をチェック!
関税とは、海外から商品を輸入する際にかかる税金のこと。個人輸入の場合は「商品価格の60%が課税対象」ですが、一般輸入では「海外小売価格+運送費+保険料」が課税対象になります。
具体例で見るとわかりやすいですよ。
たとえば、アメリカで1,000ドル(約10万円)のカメラを購入し、送料と保険料が100ドルかかった場合:
- 一般輸入:商品代(1,000ドル)+送料・保険料(100ドル)= 1,100ドル → 関税率10%で110ドル
- 個人輸入:商品代(1,000ドル)の60%=600ドル → 関税率10%で60ドル
つまり、同じ商品でも個人輸入の方が関税がほぼ半分になるのです。
課税対象が1万円以下だと関税免除!
ここで知っておきたいのが「課税対象額が1万円以下なら関税が免除される」こと。実はこれ、非常にお得な制度なんです。
個人輸入の場合、商品価格の60%が課税対象ですので、計算すると…
- 課税対象額1万円 ÷ 0.6 = 約16,666円
つまり、海外での価格が16,666円以下のアイテムなら、基本的に関税も消費税もかからないのです!
ただし例外もあります。以下の商品は1万円以下でも課税されるので注意しましょう。
- 革製バッグ
- 靴やスキー靴
- 手袋やニット製衣類
- パンストやタイツ
特別な商品を除けば、この「16,666円ルール」を覚えておくだけで、個人輸入はさらにお得で快適になります。
課税対象が1万円~20万円以下の場合は簡易税率がお得!
課税対象額が1万円を超え、20万円以下の場合、通常より低い「簡易税率」が適用されます。
品目 | 関税率(簡易税率) |
---|---|
ワイン | 70円/リットル |
焼酎などの蒸留酒 | 20円/リットル |
清酒・りんご酒など | 30円/リットル |
トマトソース、毛皮製品など | 20% |
コーヒー、茶(紅茶を除く) | 15% |
衣類(メリヤス編みを除く) | 10% |
プラスチック、家具類 | 3% |
ゴム、紙、陶磁製品 | 無税 |
その他のもの | 5% |
※一部の商品(米、食肉、たばこ等)は簡易税率の適用外です。
課税対象額が20万円超の場合は一般関税率が適用
課税対象額が20万円を超える場合、または簡易税率が適用されない商品には「一般関税率」が適用されます。
主な商品カテゴリー別の一般関税率は以下のとおりです。
商品カテゴリー | 関税率(目安) |
衣料品(コート、ジャケットなど) | 8.4~20% |
革製ハンドバッグ | 8~16% |
貴金属アクセサリー | 5.2~5.4% |
時計、パソコン、カメラ | 無税 |
楽器、書籍、CD | 無税 |
化粧品(香水、口紅など) | 無税 |
玩具(人形含む) | 無税 |
スポーツ用品(スキー、ゴルフ) | 無税 |
革製履物 | 30%又は4,300円/足のうち高い方 |
チョコレート、クッキー | 10~20.4% |
チーズ類 | 22.4~40% |
まとめ:個人輸入の関税を抑えるポイント
- 個人輸入は課税対象額が60%とお得
- 商品価格が16,666円以下なら関税・消費税が無料
- 商品ジャンルで税率が異なるので事前チェックを忘れずに
関税の知識を身につければ、海外通販がぐっと身近になります。ぜひこの記事を参考にして、安心でお得な個人輸入ライフを楽しんでくださいね!